アニメ化すればガルパンと肩を並べていたラノベを知っているか -『ニーナとうさぎと魔法の戦車』紹介-
--ここ数年で大きな話題になったアニメの一つに「ガールズ&パンツァー」があります。戦争に用いられる戦車と少女の組み合わせから生じるアンバランスを、「戦車道」という競技に落とし込むことでエンターテインメントに昇華させることに成功した稀有な作品となっています。TV放送された当時、筆者はあらすじを読んだ時点で設定に無理を感じたため視聴せず、後になってその判断を後悔することになりました。
しかし、ガルパン放送よりも前に「戦車×少女」を先取りしていたライトノベル作品があるのをご存じでしょうか。それがこれ、
『ニーナとうさぎと魔法の戦車』です。ガルパン放送の2年前である2010年に1巻が発売され、出版社の看板作品の一つにまで登り詰めたもののアニメ化には至らなかった作品です。今回は前半で本作品のあらすじとその魅力を紹介し、後半でアニメ化まで到達できなかった理由を考えようと思います。
概要
本作品の作者は兎月竜之介氏で、第9回スーパーダッシュ小説新人賞の大賞受賞作です。絵は『ソードアート・オンライン』の挿絵と同一人物であるBUNBUN氏が描いています。2010年9月に1巻が発売され、2013年6月に全8巻で完結を迎えました。
※『ソードアート・オンライン』ではabec名義となっているがBUNBUN氏と同一人物。
ストーリー
新型の魔力爆弾によって戦争が終結したかに思えたが、爆弾の影響で戦車が暴走し人間を襲い始め、人々は戦車と戦う日々を強いられていた。主人公ニーナは人身売買に売り出されたが隙を見て逃げ出し、その後魔女の才を見出され戦車団に拾われる。団員として過酷な戦いに駆り出される日々を送るが、あるきっかけを契機に逃げ出すこととなる。行く当てもなく盗みを繰り返し放浪していたニーナはある日、結婚式場で食べ物をくすねているところを見つかってしまう。それが私立戦車隊ラビッツとの出会いだった。はじめは一員として戦うことを拒否していたニーナだったが、ラビッツのメンバーとの交流を通し戦争を終わらせるために戦う決意を固めるのだった。
作品の魅力
この作品の魅力は主に二つあります。
一つが王道ストーリーです。この作品ではニーナをはじめとしたラビッツのメンバーが様々な困難に直面しますが、それに対し友情と信念で乗り越えていくという展開が多く、少年マンガのような良さがあります。しかし王道でありながら、王道を逆手に取るような意外な展開も用意してあるのがまた憎いです。一生懸命で好感を持てる登場人物が実は黒幕だったという展開もあり、筆者はそのショックを数日間引きずったこともありました。
作品全体で一貫しているのが、平和に対する思いです。復讐のためではなく幸せのために戦う。悪意で攻めてくるなら善意で反撃する。戦車隊ラビッツは通称首なしラビッツと呼ばれていますが、それは奪った首が一つもないという意味です。様々な事件があっても信念を貫き通し乗り越えていくさまは、読んでいて爽快な気分になります。ここまででわかる通り、ガルパンと類似点が多い本作で一番異なっているのが、試合でなく「戦争」をしているということです。戦争なので登場人物でも弾に当たれば死にます。戦いを繰り広げるライトノベルの中には誰も死なないような作品もあるが、本作品はそうではありません。
その影響もあり全体的にシリアスな展開が多いのですが、それを見事に中和しているのが登場人物の魅力、そして百合です。本作品では、魔力は若い女性が一般的に強いとされています。そのため戦車隊は基本的に少女のみの構成となっており、ラビッツももちろん例外ではありません。
ラビッツのメンバーは皆個性的で可愛いだけでなく、生き生きと描かれています。戦いでは凛としていても、普段はグータラだったり仲良く出かけたり時には喧嘩をしたり。文章だけでも破壊力があるが、BUNBUNさんの挿絵が付くとたまりません。ぜひとも動くところが見たいと思ってしまうのは自然なことだと思います。また、本作品の百合要素はガルパンと比較すると明らかに濃いです。メンバーの中でも大まかにカップルのような二人組があり、二人組それぞれのまっすぐな想いは読んでいて応援したくなります。ちなみに、作者の参加しているサークル「明日から休講です。」のホームページを見ると、デビュー前は百合小説の合同同人誌を出していたようで色々納得がいきました。
アニメ化に至らなかった流れ
ここからは本作品がどれぐらい評価されていたのか、そしてなぜアニメ化まで至らなかったのか考察していきます。
最初にラノベ作品がアニメ化決定するまでの一般的な流れを紹介します。まず必要なのは売り上げです。売り上げがあれば人気もあるということでメディアミックスが始まる作品が多く、マンガ化やドラマCD化などが行われます。うまくいけばメディアミックスによって裾野が広がり、注目する人も増えていきます。そしてメディアミックスの一つとしてアニメ化に至るのです。
では本作品の場合はどうだったか、順番に見ていきます。まず売り上げですが、出版社が公表しておらず不明であるため、ここでは売り上げの目安として人気を追っていきます。ライトノベル業界全体では、多くの作品が数冊で打ち切りになるという現実があります。その法則に照らし合わせると、合計で8冊もシリーズを続け完結まで辿り着いている本作品は一定以上の人気がある証拠だといえるでしょう。ではアニメ化しているような人気作品と比較してみるとどうでしょうか。人気の指標として『このライトノベルがすごい!』(以下このラノ)に掲載される人気ランキングを見てみると、本作品は実は一回もランクインしていませんでした。つまり、一定の人気はあったが爆発的なほどではなかったということが言えそうです。
しかし、そこまで人気でない作品がアニメ化することもあります。例えば、同じレーベルから発売されている『ドラゴンクライシス!』は、『このラノ』のランキングに入ってなかったにも関わらずアニメ化が決定し、2011年に放送されています。たとえ絶対的な人気がなくても、アニメ放送によって人気が上昇すれば売り上げも上がるという考えでアニメ化される場合があるということです。レーベルの看板になっていた本作品なら、この考え方を適用してアニメ化してもおかしくないと言えるのではないでしょうか。
次にメディアミックスを見てみます。実は、本作品ではマンガとドラマCDが出ています。マンガ化する作品は多いかもしれませんが、ドラマCD化については実際に声優さんの声が付くこともありハードルが高く、アニメ化に向けて大きな一歩を踏み出しているといえます。つまり、本作品では途中までは順調にアニメ化への道を歩むことができていたということです。
ここまで見ていくと、人気はほどほどであるものの、出版社の後押しもありアニメ化に向けて順調に進んでいたように思えます。ではアニメ化に至らなかったのはなぜなのでしょうか。キーとなるのがアニメ制作側です。スーパーダッシュ文庫の場合、アニメ化の話はプロデュースするアニメ制作会社が企画書を提出することから始まるそうです(ソースはこちら)。つまり、アニメ制作会社が何かの事情でこの作品を避けたのではないでしょうか。
制作側が着目してくれなかった理由として、筆者はガルパンが原因にあると考えています。『ニーナとうさぎと魔法の戦車』のメディアミックスが始まったのは2011年末のことです。当時の出版社側はおそらくアニメ化まで進めていきたいと意気込んでいたのではないでしょうか。ここで制作スケジュールを考えてみます。アニメ化決定から放送までどんなに短くても1年以上かかると考えると、放送は早くても2013年頃になる。そんな中2012年に出てきたのがガルパンです。ガルパンは作品のコンセプトが大きく被っていたため、アニメ制作会社が本作品を推すことに躊躇いを覚えてしまった可能性は十分に考えられます。それだけに、もう少しこの作品が早く世に出ていれば、または制作側が早くアニメ化を決めていればと悔やまれてなりません。今からでもいいからアニメ化してくれたら嬉しいのですが。
まとめ
ここまで『ニーナとうさぎと魔法の戦車』を紹介してきました。「テンプレラノベ」という言葉が生まれネタにされる中で、この作品は世界観とキャラクターともに個性が光っており、さらにラノベとしては貴重な男子が目立たず百合色が強いシリーズとなっています。アニメ化は難しいと思いますが、この記事をきっかけに少しでも興味が出てきたならば、ぜひ1巻を読んでみてください。
【合本版】ニーナとうさぎと魔法の戦車 全8巻 (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 兎月竜之介
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/01/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
「カクヨム」で外伝が読める!
ここまで紹介してきましたが、実はこのシリーズの外伝が最近公開されました! 題名は「ミキとうさぎと機械の迷宮」。この作品は別の戦車団の話ですが、魅力的な女の子やキャラクター同士の絆など、ほぼ同じ雰囲気の作品となっています。まずはこっちを読んでから『ニーナとうさぎと魔法の戦車』に触れてみるのもありだと思います。
2017年個人的サブカルまとめ
今年もようやく終わり。仕事も終わり、「このはな奇譚」の12話を見てようやく実感が湧いてきました。昨年はあまりに慌ただしくて書きそびれてしまったので今年こそ、分野ごとに印象に残った作品を3本ずつピックアップして記録に残しておこうと思います。
アニメ
1. けものフレンズ
今年一番印象に残った作品といえばやはりこれです。少し話題になっていたので1話を見たもののよくわからず、なんとなく2話を見たら一気にハマってしまったという不思議な魅力。気づいたら毎週の楽しみとなり、周りにも広がり職場で「すごーい」「たーのしー」と会話が成り立つまでに。私は基本的に配信でアニメを見ているのですが、けもフレの最終話だけはネタバレを見ずに楽しみたかったので、朝早く起きて見て泣きました。アニメで泣くことはSHIROBAKO以来。まさに傑作、素敵なものが見れて本当に良かったです。それだけに2期のごたごたが残念……。
2. 結城友奈は勇者である
けもフレ以降は毎週が待ち遠しいほどではなく適度にアニメを楽しんでいた毎日。しかし11月にゆゆゆによって打ち砕かれました。ゆゆゆは1期の最後が投げっぱなしで納得がいかなかったので、2期があるということで続きの展開に少し期待をしていました。しかしです。まさか1期よりもハードな展開になるとは……。以下11話までのネタバレなので反転します。
友奈がだんだん弱っていきながらも皆を守るために耐える健気さ。そして圧巻は神樹様との結婚をみんなに相談するところです。友奈も絶対反対されることはわかっていたと思います。それでも勇者部の一員だから、わかっていてもみんなに伝えるシーンは震えました。
ここ最近の3話は殴られるような展開で、見た次の日は仕事中にゆゆゆのことを考えてしまって作業が捗らない状態でした。年始の最終回が楽しみです。
3. その他
3番は一つに決められなかったので、複数紹介します。
「メイドインアビス」はとにかく緻密な絵と容赦ない展開でわくわくしながら見ていました。『エルマーの冒険』を子供のころに読み聞かせてもらったときの興奮を思い出しました。
「プリンセス・プリンシパル」はあらすじを見て粗削りな印象を受けたのですが、いざ視聴すると緻密な絵に黒星紅白さんの可愛い登場人物がハードボイルドに大暴れ! 可愛さと格好良さ、そして暗さのギャップが癖になる作品です。
「少女週末旅行」は2つと違いしっとりと楽しめる作品でした。そして何よりハマったのが主題歌です。
音楽
1. 動く、動く(少女週末旅行)
少女週末旅行のOPです。このアニメは人が消えた世界を少女2人が旅をする物語で、静かで温かい不思議な雰囲気を持っています。そしてこの曲がその雰囲気を見事に再現しています。さらに音楽だけでなくアニメーションの雰囲気が最高です。しかもOPだけじゃなくED、そして挿入歌もそれぞれとてもいいです。終わった世界で気ままな旅を追体験できる素敵な曲でした。
2. テオ(Omoi)
Omoiさんが大ブレイク! Omoiさんは投稿2曲目から応援していたので素直に嬉しいです。テオはサビが畳みかけるような激しいメロディで、シンセサイザーとの相性もとても格好いいです。これからも応援していきます。とりあえず初アルバムをコミケで出したとのことで、メロンで予約しました。いつか作ってくれる「突撃前夜のダンス」のリメイクを楽しみにしています!
3. ブラックホールディスク(日向電工)
あの日向電工さんがアルバムを引っ提げて復活! 日向電工さんごめんなさいシリーズを聴いて待っていた甲斐がありました。日向電工さんはwowakaさんの影響を受けつつ独自の世界観を持っていて考えるのが楽しいです。アルバムに入っているドラマCDで謎がなくなるかと思いきやそんなことはなく、さらに世界が広がりました。新曲の「バケモノダンスフロア」がお気に入りです。今後また曲を上げてくれるといいなあ。
小説
1. 86-エイティシックス-(安里アサト)
電撃大賞の評判が良かったので読んでみたところ大当たり。
サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。 そう――表向きは。 本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区”》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!
(電撃文庫HPより引用)
展開の巧みさ、戦闘シーンの格好良さ、鮮烈なキャラクター。ここまで完成された見事なラノベはそうないと思います。ちょっと早いですが、アニメ化されるのを今から楽しみにしています。
待ってました新刊! あとがきを読むとかなりの難産だったようで、新刊が出て本当に良かったです。あざのさんは以前の2作品で素晴らしい最終巻を出していたので、本作品でもきっとやってくれると楽しみにしています。
あと最近「BOC」でのあざのさんの新作を読んでいたのですが、まさかの吸血鬼もの……! 私は『BLACK BLOOD BROTHERS』が物凄く好きなので本当に嬉しいです。
3. その他
最近だんだん高校生から年が離れてきて、一般的なラノベレーベルの小説がだんだん楽しみづらくなっているのを感じます。なので今年は、過去に途中まで読んだけど最後まで読みそびれている作品を色々読みました。
『ブラック・ブレット』は幼女が可愛い一方容赦なく死んでいくことで定評のある作品。やるせないような展開が多い一方で少女との絆が宝石のように輝く作品でした。途中で止まっているので、新刊が出ることを祈っています。
『バカとテストと召喚獣』は以上にテンポが良い一番好きなギャグ作品です。最終巻まで笑わせてもらいました。短編集でたまに真面目な内容になるのもそれはそれで好きです。
そして現在は『ココロコネクト』を読み中です。あまりの青春に多少ダメージを受けながらも楽しく読んでいます。
とこんな感じで1年のまとめでした。来年も面白い作品にたくさん会えますように!
Xperia XZ1でウェット保護フィルムなるものとレザーケースを試してみた
前回スマホを買い換えたことを書きました。
さて、スマホを買い換えた後にやることといえば保護シートとスマホケースの購入です。今回は安くて良さそうなのを選んでみました。この2点です!
保護フィルムは800円。表面のフィルムが2枚入っているため、失敗してももう一度トライできます。さらに背面用のフィルムもついてくるのでお得です。レビューによると安物の保護シートにありがちな気泡の発生がないそうです。
スマホケースは1500円。デザインはビンデージ風に仕上げてあり、ストラップもわざと色褪せた色合いに合わせてあります。本革ではありませんがこの価格とデザインなら文句なしです。評価も☆4と高いです。
今回はこの2点の使い勝手がどうだったかありのままに紹介していきます。
保護フィルム
このフィルム、普通のフィルムとは付け方が違います。「ウェット保護フィルム」という種類で、フィルムとスマホを濡らしてから貼るそうです。貼り方は動画を見るのが一番わかりやすいです。
水を付けるため、最初は気泡が入っていても水が乾くにつれて徐々に消えていくそうです。
箱の中には以下のものが入っていました。
- 保護液晶面フィルム×2
- 霧吹き
- クリーニングクロス
- 湿アルコールシート(1番)
- 乾アルコールシート(2番)
- ホコリ除去シール
- 貼り付け補助用シール×3
- 紙ヘラ×2
では実際にやってみます!
作業しながら撮っているため写真がところどころブレていますがそれは気にしない方針で……。
1. ホコリ除去
最初に乾アルコールシート、湿アルコールシートでスマホを拭き、シールを使ってホコリを除去します。スマホ貼るときにホコリ除去するのは基本ですが、アルコールシートまで使って念入りに拭くのは初めてです。
2. 霧吹き
付属の霧吹きで片手とスマホを濡らし、保護フィルムのシールをはがします。
接着面も濡らせば準備完了です。
3. 貼り付け
いよいよ貼り付けます。
貼り付け直後はこんな感じ。ディスプレイと保護フィルムの間に水が入っているため、自由に位置を調整できます。貼り付け位置の失敗がないのは地味に嬉しい。
最後に水を紙ヘラで追い出します。これでしっかりくっつきました。
貼り付け作業終わりです。
4. 一晩おく
よく見るとところどころ気泡が入っています。
粘着性が自動的に固める加工を採用する為、貼ってから1-2日後、エッジ部分のフィルムの粘着性が自動的に固めれます。(Amazon製品ページより引用)
これは欠陥でなく仕様だそうです。気泡が残っても数日で気泡がなくなるとのこと。
本当なのか? と思いつつ一晩おいてみると……?
中央付近以外の気泡が取れていました! さらに数日で気泡は全部なくなりました。
買ってから1ヶ月近く経ちますが、今のところタッチも快適で問題なく使えています。気泡の心配もなく手順の説明も丁寧だし、これはオススメです!
おまけの背面フィルム
せっかくなので背面フィルムも貼ってみました。
こんな感じ。こちらは透明でなく、斜めの模様が入っています。シリコンに近い触り心地でグリップが利くようになりました。
しかしフィルムが固いため、端を貼り付けるのに苦労しました。背面は貼る前のデザインのほうが好みだったこともあり、結局剥がしました。
まあ背面フィルムを使わないにしてもこの価格なら問題なしです。
スマホケース
お次はスマホケースです。
ケース内部は固めのシリコンで、スマホをはめることで固定します。
装着するとこう。落ち着いていて高級感のあるデザインです。
マグネットが内蔵されており、閉じた状態で固定することができます。ただし開けると自動的にディスプレイがつく機能はありません。
指紋センサのあるボタンが奥まっているのは少し気になりました。しかし使っているとすぐに慣れる程度で、今は問題なく指紋認証できています。
横に自立させることもできます。
しかしここで一つ問題に気が付きました。
金具が取れている……。どうやらハトメができていない製品に当たってしまったようです。いったん返品し、同じ製品を買いなおすことにしました。
で、新しいのが届ききちんとハトメがされているのは良かったんですが、今後は数日で金具が取れてしまいました。どうやらこの金具部分、取れやすいようです。結局金具は諦めて使うことにしました。
デザインは問題ないのでケースとしては気に入って使っています。しかし金具が取れてしまったのは少し残念でした。評判はいいので、悪いのに偶然連続で当たってしまったのかもしれません。
まとめ
保護フィルムとレザーケースで値段以上の外見にできたと思います。Xperia XZ1は動作も安定していて不満点がなく、愛着がわきそうです。これから2年間よろしく!
Xperia Z4からXZ1に買い換えて感じたこと
2年間使ってきたXperiaZ4。無事更新月となりXperia XZ1に変えてきました!
Z4と比べてどこが変わったのか、感じたことを書いていこうと思います。すごく快適で今のところはとても好印象です。
オーディオ
Z4では、小さい音量をヘッドホンで聴くときに微妙に途切れ途切れになって聴きづらい問題がありました。XZ1ではその問題がなくなり快適になりました。
また、スピーカーはZ4よりも最大音量が上がりました。もちろん音割れせずにスマホとしては高品質な音が出ます。
CPU
ゲームを立ち上げても処理落ちしません。そして一番嬉しかったのが発熱の改善です。Z4は低音やけどを気にしないといけないほど発熱していました。しかしXZ1はその心配がありません。一番発熱がひどかったハースストーンを立ち上げても全く温度が変わらないのには感動しました!
デザイン
表向きで大きな違いはありません。ただXZ1のほうが角ばった形となっていて、よりスタイリッシュな印象となっています。
背面はZ4が硝子だったのに対し、XZ1は金属加工となっています。しかしZ4より劣っているわけではなく、XZ1は側面と背面がシームレスなデザインになっており高級感があります。
認証
指紋認証が導入されました。使ってみたところ、思った以上に認証が滑らかだと感じました。電源ボタンに認証用センサが入っているので、登録された指でボタンを押せばすぐにホーム画面を開くことができます。iPhoneを使っている人の便利さがようやくわかりました。
地デジ
Z4では途切れ途切れでおまけ機能でしたが、XZ1では問題なく受信できることに驚きました。これなら録画しても問題なく見れるのではないでしょうか。ただ視聴の際に付属のアンテナを付けないといけないのは相変わらずなので、そこに注意です。
その他
その他にも気になったところがあったので挙げます。
・SIMカード挿入口
Z4ではSIMカードとmicroSDカードの挿入口がつながっていたのですが、別々になりました。XZ1ではmicroSDカードのみを抜き挿しすることができるようになりました。
・バッテリー
当たり前ですが、2年間使ったZ4のバッテリーよりもずっと持ちがいいです。
・USBケーブル
microUSBからUSB Type-Cケーブルとなりました。XZ1にはケーブルが付いていないので注意が必要です。
買ってみて今までの不満がほとんど解消されていて驚きました。この安定感、Xperia好きなら買って損することはないと思います!
電話しないでMNP引き止めポイントをもらう方法を試してみた
いよいよ来ました更新月!
今まで使っていたソフトバンクのXPERIA Z4。かなり動作がもっさりしてきたので楽しみです。
そこで気になるのが安く手に入れる方法。一番有名なのが、通称「MNP引き止めポイント」です。
MNP引き止めポイントとは?
MNP引き止めポイントとは、MNP発行の問い合わせをすると、発行しないことを条件に最大3万円ぐらいのクーポンをもらえるというものです。
しかし今回は引き止めポイントをもらうモチベーションがいまいち上がらず。というのも、以前機種変更するときにMNP引き止めポイントをもらっていたからです。調べてみると、複数回もらえる可能性はあるようですが、2回目以降はもらえなかっただとかもらえる額が減ったという話も載っていました。
また、以前と比べソフトバンクは電波の入りが良くなり不満がなくなったのも大きいです。最近は長期継続特典にも力を入れており、機種料金が多少高くても受け入れてやろうという気持ちが割とありました。
ネットだけでもらえるポイントは本当か?
しかし、調べると「マイソフトバンクでMNPのページを見るとクーポンがもらえる」という情報を発見! 詳しい方法は以下のページがわかりやすいので、見てみてください。
実際にやってみた
で早速やってみました。ページを閲覧するだけなのでとても簡単です。
そして約15分後にメールが来ました!
1万5000円はもらえませんでしたが、1万円もらうことができました!
当分はソフトバンクにお世話になる日々が続きそうです。
3年ぶりに刷新されたWALKMANのSシリーズ! 2017年モデルと2014年モデルを比較してみたが……
安さと性能を両立したWALKMANとして定評のあるSシリーズ。2014年を最後にしばらく音沙汰がなかったのですが、今年新作が出ました! そこで新作と旧作を比較してみたところ、意外な事実が浮かび上がってきました。今回はSシリーズの新作で何が変わったのか、徹底比較していきます。
今回比較の判断材料としたのは以下のサイトです。それぞれの詳細スペックが載っています。
・2014年モデル(NW-S10 / NW-S10K シリーズ)
・2017年モデル(NW-S310 / NW-S310K シリーズ)
ではどこが変わったのか、細かい部分まで書き出していきます!
1. デザイン
まず見てわかる違いがデザインです。ボタンの配置が大きく変わりました。
これが2014年モデルで、
これが2017年モデルです。注目は「BACK」と「OPTION」ボタン。2014年モデルでは丸いボタンだったのが、2017年モデルでは上部に移動しました。この変更でよりスタイリッシュな外見になったように見えます。
2. サイズ
次にサイズの比較です。スピーカーなしのモデルで比較します。
- 2014年モデル:約42.1mm×約92.1mm×約8.0mm, 約50g
- 2017年モデル:約44.3mm×約94.6mm×約9.9mm, 約53g
2017年モデルはわずかに大きく、そして重くなりました。とはいえSシリーズはもとからスリムなので、大した違いではないと思います。
3. ディスプレイ
画面が小さくなり、それに伴いドット数が減りました。寸法は大きな変更がないため、2017年モデルではベゼル幅が大きく見えるようなデザインになっています。このあたりは好みがわかれるところかもしれません。
4. 容量
- 2014年モデル:4GB, 8GB, 16GB
- 2017年モデル:4GB, 16GB
8GBモデルがなくなりました。8GBは中途半端で売れていなかったということでしょうか。
5. 電池持ち
(NC:ノイズキャンセリング)
2日間持つので十分だといえるかもしれないですが、2014年モデルと比較するとバッテリー持ちは悪くなりました。
Bluetooth接続時に2017年モデルのほうが長時間持つのは、Bluetoothの規格を低電力消費のもの(BLE)に変更したからではと考えられます。
6. ビデオ視聴
- 2014年モデル:対応
- 2017年モデル:非対応
ビデオが再生できなくなりました。スマホの普及に伴いビデオをWALKMANで見る需要が減っているのでしょうか。
7. 対応フォーマット
- 2014年モデル:MP3/WMA/ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/FLAC/リニアPCM/AAC/HE-AAC/Apple Lossless
- 2017年モデル:MP3/WMA/FLAC/リニアPCM /AAC
2017年モデルでは対応種類が減っていますが、一般的な種類は十分カバーできています。注目なのはATRACへの非対応です。ATRACはソニーの独自フォーマットで、2000年代中ごろまで一般的に使われていました。ソニーの独自形式に囚われWALKMANを使い続けていた友人もいるので、この変更は個人的に感慨深いものがあります。
8. 歌詞ピタ
- 2014年モデル:対応
- 2017年モデル:非対応
非対応になりました。iPodでは歌詞入力が簡単にできる一方、WALKMANでは歌詞ファイル(lrc)を自作するか購入する必要があります。その機能が非対応になってしまいました。
理由を探して歌詞ピタのHPを訪れると、デザインが一昔前のままでした。どうやら最近は歌詞ピタに力を入れていないようです。数年後にはサービス終了になっているかもしれません。
9. カラオケモード
- 2014年モデル:対応
- 2017年モデル:非対応
カラオケは歌詞ピタがあってこそ引き立つ機能だと思うので、なくなるのは残念ですが妥当でしょう。
10. 語学学習機能
- 2014年モデル
- 再生スピードコントロール:対応
- A-Bリピート:対応
- クイックリプレイ:対応
- 2017年モデル
- 再生スピードコントロール:非対応
- A-Bリピート:対応
- クイックリプレイ:対応
語学学習機能はありますが、スピードコントロールがなくなりました。私は以前シャドーイングで音読するときにスピードコントロール機能を愛用していたのでとても残念です。
11. 音質機能
- 2014年モデル:DSEE, クリアステレオ, クリアベース, イコライザ, VPTアコースティックエンジン, ダイナミックノーマライザ, クリアフェーズ, クリアオーディオプラス
- 2017年モデル:イコライザ
大幅に機能が減りました。機能が多くても使いこなせない人が多いと思いますが、種類がここまで減ってしまうと寂しく感じます。
機能が減った理由は?
機能が減ってしまった理由として、Aシリーズが安価になったことが挙げられます。AシリーズはSシリーズの上位モデルですが、昨年のモデルであれば16GBで2万円を切っており、Sシリーズと価格が近いです。そこで、高機能を求めるならAシリーズを、シンプルさを求めるならSシリーズをどうぞという方針に転向したのではないかと考えられます。
しかし機能を削った割には、Sシリーズの価格が16GBで15000円程度と高めなのが気になります。私はこの機種はSシリーズのブランドでは出すべきではなかったのではと思っています。
まとめ
ここまで変更点を見てきました。変更点が多かったですが、ノイズキャンセリング機能やFMラジオなど、変わらない部分も色々あります。
しかし様々な機能を削ってしまい、電池持ちも悪くなっているという2017年モデル。正直あまりオススメはできません。
結論:Sシリーズがほしいなら2014モデルを買うべし。
安くて高機能がほしいならSシリーズ2014年モデルか、Aシリーズを調べるべし。
ソニー SONY ウォークマン Aシリーズ NW-A35 : 16GB ハイレゾ/Bluetooth/microSD対応 ビリジアンブルー NW-A35 L
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
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マギアレコードで極大成功後に回るとレアが出る? 100回分の検証結果
最近「マギアレコード」にハマっています。面白いストーリーとFGO(Fate / Grand Order)を改善したような快適なバトルシステム。描画も凝っていて、魔女空間の独特な雰囲気を見事に再現していたり、魔法少女一人ひとりの変身シーンにアニメーションがついていたりと満足しています。
しかし敢えて不満を言うとすると、ガチャです。ガチャシステムもFGOを参考にしてしまったようでとても渋く、なかなか最大レアリティ(☆4)の魔法少女が出てくれません。
でもレア度の高い魔法少女がほしい。そこで、レアが出やすい色々な迷信(?)の中で比較的理由がわかりやすい「極大成功教」を試してみることにしました。
極大成功教とは?
「極大成功教」とは、魔法少女(FGOではサーヴァント)やメモリア(FGOでは概念礼装)を強化したときに極大成功した後にガチャを引くという考え方です。
ガチャの引き方を調べてみると乱数調整からお祈りまで様々なものがあって興味深いですが、周りの人が以前極大成功の方法でいいサーヴァントを当てていたため、今回はこの方法を試してみることにしました。
ガチャの結果紹介
それではガチャの実際の結果を載せていきます。期間は2017年8月30日~10月3日で、10連10回の結果です。なお、3回スクリーンショットを忘れたものがあるので、画像は7つとなっています。
1
2
3
4
5
6
7
集計
☆3魔法少女 | ☆4魔法少女 | ☆4メモリア | ☆3メモリア、☆2 | |
1 | 1 | 1 | 0 | 8 |
2 | 1 | 1 | 0 | 8 |
3 | 1 | 0 | 1 | 8 |
4 | 2 | 0 | 0 | 8 |
5 | 0 | 0 | 1 | 9 |
6 | 1 | 0 | 0 | 9 |
7 | 2 | 0 | 1 | 7 |
8 | 0 | 0 | 0 | 10 |
9 | 0 | 0 | 1 | 9 |
10 | 1 | 0 | 0 | 9 |
合計 | 9 | 2 | 4 | 85 |
確率は果たして……?
いよいよ割合を比較していきます。
☆3魔法少女 | ☆4魔法少女 | ☆4メモリア | ☆3メモリア、☆2 | |
極大成功後での割合 | 9% | 2% | 4% | 85% |
公称の割合 | 4% | 1% | 4% | 91% |
これを見ると、☆3以上の魔法少女が出る確率が2倍以上になっています。今回の結果を見る限りでは、極大成功後に回すのは有効と言えそうです。
しかし今回は10連を10回と試行回数が少ないです。偶然の結果である可能性も十分考えられます。本当に意味があるのかどうか、当分は極大成功教に入信し続けてみようと思っています。それでは楽しいマギレコライフを!