ハイブリッドスマートウォッチNokia Steelを買ってから早1.5年。性能は多くないですが使いやすく満足しています。なんといっても魅力的なのが普段使いできるデザインと電池持ちの良さ。
そこでふと思いました。ここまでいい製品ならば、似たコンセプトのものがあるのではないか、と。さっそく「電池持ちの良さ」「アナログ時計」「スマートウォッチ」をポイントに調べてみたところ、実はとても面白いことになっていることがわかってきました。色々な商品が出揃っているだけでなく、クラウドファンディングで新しい商品が次々と計画されているようです! 今回は、そんなシンプルなスマートウォッチを詳しく比較してみようと思います。
まずは各機種の特徴を紹介していきます。最後に全機種の比較表を作ったので、詳しい機能を知りたい人はそこを参考にしてください。
市販品
1. Nokia Steel
大企業ノキアが出しているスマートウォッチ。洗練されたデザインとフィットネストラッカー機能が魅力です。アクティビティ機能では、歩数計だけでなくランニングや水泳も自動で認識してくれます。電池持ちは8ヶ月で価格もお手頃です。また、ノキアはスマート体重計も発売しており、組み合わせることでより詳しく自分の状態を知ることができます。ヘルスケアへの関心がある人に特におすすめです。
○:ヘルスケア機能とデザイン、安さ
△:機能の少なさ
2. Nokia Steel HR
先ほどのSteelに心拍機能と通知機能を追加したもの。心拍機能は運動に役立ちます。例えば、ランニング時に心拍が上がりすぎていないかチェックすることによって適切なペース配分で走ることができます。一方、心拍測定はLEDを使うため電池消費が激しいため、Steel HRは25日程度で充電が必要です。それでもApple Watchをはじめとした一般的なスマートウォッチと比べると電池持ちは悪くないと思います。運動に関心があり心拍測定に魅力を感じる人におすすめです。
○:心拍測定機能
△:電池持ち
3. COGITO CLASSIC
CONNECTEDEVICE社が発売しているスマートウォッチ。香港、中国、ヨーロッパなどに拠点がある企業らしいです。この機種は、スマートウォッチとしての機能が充実しているのが特徴といえます。通知や活動トラッキングはもちろんのこと、カメラシャッターやスマホ検索にも対応とのこと。色々詰め込んでありながらデザインが落ち着いているのも嬉しいところです。さらに電池持ちは1年。機種が数種類あるので、購入時には色々調べておくことをお勧めします。電池持ちが良くて多機能なスマートウォッチがほしい人におすすめです。
○:機能の多さ
△:情報が少ないので不確定要素がありそう
4. COOKOO2
同じくCONNECTEDEVICE社が発売しているスマートウォッチ。機能もCOGITO Watchと基本的には同じです。デザインで好きなほうを選ぶといいと思います。
○:機能の多さ
△:情報が少ないので不確定要素がありそう
5. HAGEN CONNECTED
デンマークのアクセサリメーカーSKAGENから発売しているスマートウォッチ。最大の特徴はデザインの種類の豊富さです。10種類以上の異なるデザインの機種が用意されており、自分でお気に入りを選ぶことができます。通知やスマホ検索の機能も充実しています。電池持ちは最大6ヶ月。一方、防水レベルが生活防水なのには注意が必要です。おしゃれなスマートウォッチがほしい人におすすめ。
○:おしゃれなデザイン
△:生活防水
6. Nevo
開発元のEMIEは、中国深圳にある”デザイン志向”の新興企業です。nevoもシンプルで洗練されたデザインとなっています。機能はNokia Steelと似ており、シンプルなものとなっています。価格は比較的高めとなっていますが、これは製品化されたのが2015年と、スマートウォッチの中で早かった影響だと思われます。ミニマリストの人におすすめです。
○:デザインと機能のシンプルさ
△:価格
7. エコ・ドライブ Bluetooth
日本を代表する時計メーカー、シチズンのスマートウォッチです。最大の特徴は、光発電により充電なしで使うことができることです。今まで紹介してきたスマートウォッチはすべてボタン電池で取り換える必要があったので、大きな違いとなります。気を付ける点は、活動や睡眠をトラッキングする機能がないこと。また、今回紹介する中では唯一となる時計メーカーの製品なので、時計としての完成度の高さは他の機種以上に勝っていると思われます。日本製がほしい人、時計機能をメインで使いたい人におすすめです。
○:充電不要、日本製
△:活動・睡眠トラッキング機能がない、高価
クラウドファンディング製品
ここまで製品として流通している商品を紹介してきました。実は最近、クラウドファンディングによりスマートウォッチ業界が盛り上がり始めています。もちろん電池持ちのいい製品も例外ではありません。今回はその中から製品化がされつつあり、流通間近となっている製品を3つ紹介します。
8. mim watch
画像出典:https://www.makuake.com/project/mim-watch/
mim watchは香港の時計メーカーが開発したもので、創業者の出身地である北欧らしいシンプルなデザインとなっています。電池持ちは2年間。文字盤は2色、ベルトは19種類と自分の好きな色合いを選ぶことができます。スマートウォッチとしての機能も一通りきちんと搭載されています。他の機種と比べるととても値段が安いです。デザイン、性能、価格のバランスではこれが一番かもしれません。
○:デザイン、電池持ちの良さ、価格
△:生活防水
現在makuakeで申し込みが可能で、お届け予定は2018年5月となっています(2018年1月現在)。
9. SWINGS
画像出典:https://www.makuake.com/project/swings/
mim watchと同様約2年間電池交換せずに使えます。文字盤は4色、ベルトは8種類用意されており、こちらは高級感のあるデザインとなっています。珍しい機能としてNFCに対応しているようですが、どこまで使えるかは未知数です。性能と高級感を求めている人におすすめです。
○:デザイン、電池持ちの良さ
△:高価
SWINGSもmakuakeで申し込みが可能となっており、お届け予定は2018年8月となっています(2018年1月現在)。
10. SEQUENT
画像出典:https://www.rakunew.com/items/78355
今回比較していて一番すごいと感じたのがこれです。まず運動エネルギーで充電できるため、電池交換の必要はありません。それでいながら心拍測定とGPS機能が搭載されています。心拍測定で電池消費が激しいのは先ほど書きましたが、GPS機能も同様のことが言えます。これだけの性能で電池持ちと両立できていることは驚きに値します。価格は高いですが、公称通りの性能が出るなら間違いなく買いです。自慢できる時計を身に着けたい人におすすめです。
○:多機能(心拍、GPS)、電池持ちの良さ
△:高価
現在Rakunewで申し込みが可能で、お届け予定は2018年5月以降となっています(2018年1月現在)。
www.rakunew.com
番外編
探していると充電がいらないスマートウォッチをまた一つ見つけました。ディスプレイを使ったデジタル時計だったため、今回は番外編として紹介します。
Matrix PowerWatch
画像出典:https://www.rakunew.com/items/77638
今度は体温によって発電するスマートウォッチです。デジタル文字盤であるため、他の機種と違いスマートウォッチらしい見た目となっています。通知機能はないですが、通知機能付きの機種も発売される予定だそうです。
○:電池持ちの良さ、デジタル
△:ディスプレイが暗いというレビューあり
現在Rakunewで申し込みが可能で、お届け予定は2018年3月以降となっています(2018年1月現在)。
機種の比較
最後に機種ごとの機能を表にまとめて比較したものを載せておきます。現在発売されている製品の価格は、Amazonで見つけたものを載せています(2018年1月現在)。
※機種によっては説明が少ないため推測している部分もあります。間違いがあったらごめんなさい。
この記事でスマートウォッチの面白さが少しでも伝われば嬉しいです。
追記(2018.08.18)
最近ハイブリッドスマートウォッチへの興味が高まり、様々なハイブリッドスマートウォッチを紹介する「ハイブリッドスマートウォッチカタログ」というHPを作りました。その中で本記事とは異なる視点でハイブリッドスマートウォッチを比較した記事を書きました。本記事とは異なったラインナップになっているのでぜひ読んでみてください。
Nokia スマートウォッチ Steel アクティビティ&睡眠監視 ブラック&ホワイト 【日本正規代理店品】 HWA01-STEEL-WHITE-
- 出版社/メーカー: Nokia
- 発売日: 2017/06/20
- メディア: エレクトロニクス
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