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サブカルやガジェットをメインにつらつら書いていくブログ。

575を使ったSNS「ごーしちご」が面白い

今日適当にアプリをあさっていると、思わぬ掘り出し物がありました。

ごーしちご -史上初 575しばりの SNS-

ごーしちご -史上初 575しばりの SNS-

 

 「ごーしちご」、なかなか面白いです。

内容としては、575で何かつぶやくとタイムラインに表示される、というものです。

で、ポイントとなるのは、好きな俳句を「いとをかし」できること。「いとをかし」は、Facebookの「いいね!」と同じようなものです。

 

試しに一句作り投稿してみると、すぐに「いとをかし」が10人ほどからしてもらえました。これが快感です。つまり即座にこの575がいいと反応してもらえるわけです。反応がもらえると、今度はよりいいのを作りたいとやる気が出てきます。

また、このSNS内では度々キャンペーンをやっていて、お題に沿った俳句を投稿すると優秀な投稿をした人に賞品が当たるっといったものもしているみたいです。

 

久々に毎日が少し楽しくなるいいアプリを見つけることができました。オススメです。

SNSって面白いの? 何が便利で、何が怖いのか (ブルーバックス)

SNSって面白いの? 何が便利で、何が怖いのか (ブルーバックス)

 

 

安くて性能のいい7インチタブレットは何か?

 家で使うタブレットはずっとlenovoideaPadを使っていたのですが、とうとう買い替えを検討することになりました。

なぜかというと、突然「パカッ」という音がしボディにに隙間ができてしまったのです。充電しすぎでバッテリーが膨張してしまったみたいです。

 

さて、買い換えるとなると、当然ある程度いいものがほしくなります。しかしお金に余裕はないのである程度安いものを買いたいとなります。

まず、ぱっと思いついた選ぶ基準を並べてみます。ちなみにこのタブレットは家使いで、動画やゲームに使おうと考えています。

クアッドコア

・7インチ

simカードは非対応でいい

・HD動画が見れる

・ゲームアプリが快適に遊べる

・Android4.4以上

・最大でも2万円前半

すると、様々なタブレットが出てきました。安さで考えると、なんといってもmemoPad7(ME176)。 

 なんと2万円を切る値段でクアッドコア、バッテリーも3910mAとそれなりのものです。しかもデザインも良いです。

脱線しますが、中国が出している激安の怪しいタブレットは、大抵バッテリー容量が少ないので注意してください。

同じような安いタブレットとしては、東芝も出していました。

 これも2万円を切っています。

 

さて、ここまで見てきて、ふと思いました。「数年後もこのタブレットは快適に動くのか」と。

そこで今後のことを考えると、一つの基準が出てきました。それは「メモリ(RAM)」です。

先ほど紹介したものはいずれもメモリが1GBでした。しかし3Dゲームを快適に遊ぶためにはメモリ容量が不可欠です。

 

これを踏まえ、今度はメモリ2GBのタブレットを探してみました。すると大幅に削ることができました。これらの条件をクリアしたタブレットを3つ紹介していきます。

 

1. ASUS Nexus7 ( 2013 ) TABLET

 2013年に出たNexus7です。Nexus7はGoogleが監修したタブレットということで完成度が高く、約1.5年前に出たのにもかかわらず未だに最先端の性能となっています。値段も2万円程度と文句なしです。ただ、microSDカードを差すスロットがないというデメリットはあります。

 

2. ASUS MeMO Pad 7 ME572C-BK16

 これは少し前に出たタブレットです。重さ、解像度等多くの部分がNexus7と互角の性能となっています。角ばったデザインが印象的で格好いいです。レビュー等を見ると、初期不良が多少あるように見受けられました。値段は2万円半ば。

 

3. Lenovo YOGA Tablet 2 59426326

Lenovo YOGA Tablet 2(Android 4.4/Atom Z3745/2GB/16GB/8.0型ワイド)59426326

Lenovo YOGA Tablet 2(Android 4.4/Atom Z3745/2GB/16GB/8.0型ワイド)59426326

 

 これは8インチですが、大きさが近いため候補に加えました。全体的にほかの2つとスペックは同じです。が、デザインがほかにない特徴となっています。円柱がディスプレイの端に付いたような形になっており、持ちやすく立てかけたりできるようになっています。このデザインは人を選ぶところなので、自分で店頭で触ったほうがいいと思います。値段は2万円後半と少し高め。

 

さて、この3つまでしぼりました。まずYoga Tabletですが、これは実際にいじってみた結果どこか合わなかったので候補から外しました。

あとは2つです。この2つについては、もう好みの問題だと思います。考えた結果、私は多少高くてもMemo Pad 7 ME572Cを買うことにしました。

理由は3つです。一つはやはりmicroSDを差せるかどうかということ。二つ目はデザインが格好いいということ。三つ目はNexus7は使っている人が多くてつまらないということです。

このMemo Pad 7、ずっと買わないでいると新型が発表されてしまうので今が買い時かもしれないです。注文したのでこれからは実際に使ってみた感想も書いていきたいと思います。

 

続き:ASUS MeMO Pad 7 ME572C がなかなかいい!

ユリ熊嵐1話を見て思ったこと

ユリ熊嵐の1話見ました!

 ユリ熊嵐 第1巻 [Blu-ray] 

とにかく不思議な雰囲気でした。なんというか、輪るピングドラムとかなり雰囲気が似ていて、幾原さんらしさが全開でした。

詳しい内容は省略しますが、見ていて思ったのは「すごく深夜アニメらしい」ということです。

僕が深夜アニメの存在を見ておらず存在だけを知っていた時、深夜アニメのイメージは「難しい内容」「アダルティック」「ダークな世界観」といったものでした。

ユリ熊嵐を一言で説明するとしたら「小さい子が想像する大人向けアニメ」に近いのではないかと、見ながら感じました。と同時に、深夜アニメを初めて見た時のわくわく感をどこか思い出しました。

不思議な雰囲気が気になっているので続きを見てみようかなと思います。

 

 

WALKMANのSシリーズは何が変わった? 2013と2014モデルを比較してみた

2010年に買ったWALKMAN、そろそろ音量ボタンが反応しづらくなってきました。そろそろ買い替えを考えています。

そこで次に買うWALKMANを考えてみました。同じ性能となると、WALKMANのSシリーズとなり、現在の主流としては、2014年に発売された最新モデルの

 

SONY ウォークマン Sシリーズ 16GB ブラック NW-S15/B

ソニー ウォークマン Sシリーズ 2014年モデル

か、または1年前の

SONY ウォークマン Sシリーズ 16GB ブラック NW-S785/B

SONY ウォークマン Sシリーズ 2013年モデル

があります。

そこで公式サイトを見てみたのですが、この2種類、ぱっと見て違いが分かりません……。

でも、気になるので、しっかり比較してみました。使ったサイトはこれです。

 

 

公式サイトで比較ができました。そして新型旧型を比較した結果がこちら! 

 

  NW-S10/NW-S10K(2014) NW-S780/NW-S780K(2013)
メモリー 容量 【NW-S15】16GB 【NW-S786】32GB
【NW-S14】8GB 【NW-S785】16GB
【NW-S15K】16GB 【NW-S784】8GB
【NW-S14K】8GB 【NW-S785K】16GB
  【NW-S784K】8GB
基本情報 再生 音楽、ビデオ、写真、FMラジオ、ポッドキャスト 音楽、ビデオ、写真、FMラジオ、ポッドキャスト
信号圧縮形式(音声圧縮形式) MP3 *1/WMA *2/ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/FLAC *3/リニアPCM/AAC *4/HE-AAC *5/Apple Lossless *3 MP3 *1/WMA *2/ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/FLAC *3/リニアPCM/AAC *4/HE-AAC *5/Apple Lossless *3
信号圧縮形式(ビデオ圧縮形式) 映像:MPEG-4 *6、AVC *7H.264/AVC)、Windows Media Video 9 *8 映像:MPEG-4 *6、AVC *7H.264/AVC)、Windows Media Video 9 *8
音声:AAC-LC *9WMA *2 音声:AAC-LC *9WMA *2
ディスプレイ 2.0型、TFTカラー液晶、QVGA(320×240ドット) 2.0型、TFTカラー液晶、QVGA(320×240ドット)
Bluetooth機能
FMラジオ ● *11 ● *11
ダイレクトエンコーディング ● *12 ● *12
防水対応 - -
ビデオ/静止画/ワンセグ表示方向 右手操作用横表示(固定) 右手操作用横表示(固定)
テーマ/壁紙 - / ● - / ●
同梱アプリケーションソフトウェア Media Go Media Go
WALKMAN Guide WALKMAN Guide
本体動作対応OS - Windows(R)8 - Windows® 8
- Windows(R)8 Pro - Windows® 8 Pro
- Windows(R)7 Starter (Service Pack 1以降) - Windows® 7 Starter (Service Pack 1以降)
- Windows(R)7 Home Premium (Service Pack 1以降) - Windows® 7 Home Premium (Service Pack 1以降)
- Windows(R)7 Professional (Service Pack 1以降) - Windows® 7 Professional (Service Pack 1以降)
- Windows(R)7 Ultimate (Service Pack 1以降) - Windows® 7 Ultimate (Service Pack 1以降)
- Windows Vista(R)Home Basic (Service Pack 2以降) - Windows Vista® Home Basic (Service Pack 2以降)
- Windows Vista(R)Home Premium(Service Pack 2以降) - Windows Vista® Home Premium(Service Pack 2以降)
- Windows Vista(R)Business (Service Pack 2以降) - Windows Vista® Business (Service Pack 2以降)
- Windows Vista(R)Ultimate (Service Pack 2以降) - Windows Vista® Ultimate (Service Pack 2以降)
- Mac OS X v10.6以降 - Windows® XP Home Edition (Service Pack 3以降) 
  - Windows® XP Professional (Service Pack 3以降)
Windows(R) XP Professional x64 Editionは非対応 - Mac OS X v10.6以降
Windows(R)VistaWindows(R)7の互換モードには非対応 Windows(R) XP Professional x64 Editionは非対応
※日本語版標準インストールのみ Windows(R)VistaWindows(R)7の互換モードには非対応
  ※日本語版標準インストールのみ
歌詞ピタ ●(カラオケモード) ●(カラオケモード)
カラオケモード ●(ボーカルキャンセル、キーコントロール) ●(ボーカルキャンセル、キーコントロール)
語学学習機能(再生スピードコントロール)
語学学習機能(A-Bリピート)
語学学習機能(クイックリプレイ)
DLNA機能 - -
Gセンサー - -
内蔵スピーカー - -
プラットフォーム - -
ダンスモード
検索方法 リスト表示検索 ●全曲/アルバム/アーティスト/ジャンル/リリース年/最近転送したアルバム/プレイリスト/ブックマーク/フォルダー/録音した曲/受信した曲 ●全曲/アルバム/アーティスト/ジャンル/リリース年/最近転送したアルバム/プレイリスト/ブックマーク/フォルダー/録音した曲/受信した曲
イニシャルサーチ - -
50音順並び換え ●全曲/アルバム/アーティスト ●全曲/アルバム/アーティスト
ジャケットサーチ
ZAPPIN(TM)再生 - -
プレイモード おまかせチャンネル
おまかせリンク - -
リピート
シャッフル
音質 デジタルアンプ - -
ノイズキャンセリング機能 ●デジタルノイズキャンセリング機能対応 ●デジタルノイズキャンセリング機能対応
環境選択:電車・バス/航空機/室内 環境選択:電車・バス/航空機/室内
入力切替(ノーマルモード/外部入力モード/サイレントモード) 入力切替(ノーマルモード/外部入力モード/サイレントモード)
13.5mmEXヘッドホン
DSEE ● *13 ● *13
クリアステレオ ● *13 ● *13
クリアベース ● *13 ● *13
イコライザ ●5バンド ●5バンド
VPTアコースティックエンジン ●5種 ●5種
ダイナミックノーマライザ
クリアフェーズ ● *13 ● *13
ハイレゾ音源対応 - -
クリアオーディオプラス ● *13 ● *13
電源関係 充電池 内蔵型リチウムイオン 内蔵型リチウムイオン
USB充電 充電時間(約/時間) 4 4
ACアダプター充電 充電時間(約/時間) 4 4
充電池持続時間(約/時間) 【音楽再生時】 【音楽再生時】
デジタルノイズキャンセリング機能オフ時:77(MP3) *14 デジタルノイズキャンセリング機能オフ時:77(MP3) *14
デジタルノイズキャンセリング機能オン時:62(MP3) *15 デジタルノイズキャンセリング機能オン時:62(MP3) *15
Bluetooth接続時:21(MP3) *16 Bluetooth接続時:21(MP3) *16
【ビデオ再生時】 【ビデオ再生時】
デジタルノイズキャンセリング機能オフ時:14 *17 デジタルノイズキャンセリング機能オフ時:14 *17
デジタルノイズキャンセリング機能オン時:13 *18 デジタルノイズキャンセリング機能オン時:13 *18
Bluetooth接続時:10 *17 Bluetooth接続時:10 *17
入出力端子 ヘッドホン出力
ヘッドホン実用最大出力(JEITA 16Ω/mW) 10mW+10mW 10mW+10mW
パソコンとの接続/本体端子の形状 Hi-Speed USB/WM-PORT Hi-Speed USB/WM-PORT
寸法・質量 最大外形寸法[JEITA](幅×高さ×奥行/mm) 約42.1 x 約92.1 x 約8.0 mm 約42.1 x 約92.1 x 約8.0 mm
約153.4 x 約113.4 x 約48.4 mm(S14K/S15Kシリーズ付属のスピーカー含む) 約153.4 x 約113.4 x 約48.4 mm(S784K/S785Kシリーズ付属のスピーカー含む)
外形寸法[JEITA](幅×高さ×奥行/mm) 約41.7 x 約92.0 x 約7.5 mm 約41.7 x 約92.0 x 約7.5 mm
約153.4 x 約113.0 x 約48.4 mm(S14K/S15Kシリーズ付属のスピーカー含む) 約153.4 x 約113.0 x 約48.4 mm(S784K/S785Kシリーズ付属のスピーカー含む)
充電池含む[JEITA](g) 約50g(本体のみ) 約50g(本体のみ)
約211g(S14K/S15Kシリーズ付属のスピーカー含む) 約211g(S784K/S785Kシリーズ付属のスピーカー含む)
ビットレート別記録時間 *19 MP3/ATRAC 【NW-S15】16GB 【NW-S786】32GB
128kbps/約253時間20分 128kbps/約513時間20分
【NW-S14】8GB 【NW-S785】16GB
128kbps/約120時間00分 128kbps/約253時間20分
【NW-S15K】16GB 【NW-S784】8GB
128kbps/約253時間20分 128kbps/約120時間00分
【NW-S14K】8GB 【NW-S785K】16GB
128kbps/約120時間00分 128kbps/約253時間20分
  【NW-S784K】8GB
  128kbps/約120時間00分
ビデオ *20 【NW-S15】16GB 【NW-S786】32GB
384kbps/約57時間00分 384kbps/約115時間20分
【NW-S14】8GB 【NW-S785】16GB
384kbps/約27時間20分 384kbps/約57時間00分
【NW-S15K】16GB 【NW-S784】8GB
384kbps/約57時間00分 384kbps/約27時間20分
【NW-S14K】8GB 【NW-S785K】16GB
384kbps/約27時間20分 384kbps/約57時間00分
  【NW-S784K】8GB
  384kbps/約27時間20分

 

これを見てみると、なんとほとんど全部一緒です……。 

ではどこが違うのか、抜き出してみます。

一つ目は、容量です。2013モデルは8GB、16GB、32GBの3種類あるのに対し、2014モデルは8GBと16GBの2種類になっています。大容量を使うならワンランク上のAシリーズを買ってくれということなのでしょう。Aシリーズは32GBと64GBがあってデザインもなかなか格好いいです。

ソニー ウォークマン Aシリーズ <メモリータイプ> 32GB シルバー NW-A16/S

ソニー ウォークマン Aシリーズ <メモリータイプ> 32GB シルバー NW-A16/S

 

二つ目の違いは、本体動作対応OSの対応です。2013モデルはXPにも対応していますが、2014モデルは対応していません。XPはすでにサポートが切れているので、当然のことでしょう。 

 

あとは本当にどれも同じようです。寸法もバッテリー持ちも機能も同じ。ちなみにスピーカー付きの機種もありますが、このスピーカーも2013と2014モデルで同じデザインです。

 

結論

ほとんど同じなので、

8GB、16GBが欲しい⇒こだわりがなければ安い旧型を買うべし!

32GBが欲しい⇒2013年モデルのSシリーズかAシリーズか比較して決めるべし!

 

  続き:WALKMAN の A シリーズと S シリーズを徹底比較!

のんのんびよりを見て童心に返る

 今回語る作品はこちら。

TVアニメ のんのんびより オリジナルサウンドトラック

アニメの「のんのんびより」です。

この作品を見ると、子供の頃を思い出し優しい気持ちになります。

小学生の頃、私は田舎に憧れがありました。

小さいころ、「もし違う場所に生まれていたら」と考えるのは、誰でもあることだと思います。
私の場合は、それが「もし田舎に住んでいたら」でした。私は両親が東京生まれのため、所謂田舎がありませんでした。しかし自然は好きで、夏休みは静岡や長野に行き、カブトムシを捕まえたり海で泳いだりしていました。そして夏休みが終わると友達が言うのです。「田舎帰って~が楽しかった」と。田舎で川や山で遊んで過ごしたい。私の田舎への憧れはどんどん広がっていきました。
もちろん成長するにつれて田舎の大変さもわかり、田舎へ住みたい考えはなくなっていきました。そして田舎への憧れは思い出となっていきました。

そんな少年時代の懐かしさを思い出させてくれたのが、のんのんびよりです。

この作品は、田舎のある学校に主人公である蛍が転校し、一緒にのんびり過ごしていくものです。本当にのんびりしています。これぞ日常って感じです。

人数が少なく仲良くて濃密な友達関係。みんなで森や友達の家で遊びまわり、家に帰ったら明日みんなに会えるのが楽しみな生活。そして夏休みには都会にいた友達が帰ってきて久々に遊んだりする。
そんな生活は、まさに私が小さいころに思い描いていた理想の生活でした。この作品を見て、小さいころの気持ちが少しでも思い出せた気がします。

また、等身大の日常で、変に媚びていないところもいいです。最近日常アニメが増えていますが、すぐ女の子同士でくっついたりと視聴者の好みに合わせているような内容が多く感じます。しかしこの作品はそういう意図も感じさせず、とにかくゆるゆるしていて和みます。

疲れたときや童心に戻りたいとき、この作品を見るといいと思います。和みます。にゃんぱすー。

そして2期楽しみだ! 

のんのんびより にゃんぱす扇子

のんのんびより にゃんぱす扇子

 

 

 

『BLACK BLOOD BROTHERS』の魅力 -吸血鬼モノの隠れた名作-

最近のライトノベル(以後ラノベと表記する)を読んでいると、ふと思うときがないでしょうか。「最近のラノベは同じようなものばかりだ」と。実際本屋のラノベコーナーに行くと、やたら長くて目が大きいヒロインが表紙の本がずらりと並んでいます。詳しくない人からみると全部同じような風になるかもしれません。内容も、主人公は鈍感なヒロインでヒロインはツンデレだだのと似たようなものが多いです。最近は特にこの傾向が強まっているように見えます。

そんな本に飽きてきたあなたにお勧めするのがこれです。

BLACK BLOOD BROTHERS1?ブラック・ブラッド・ブラザーズ 兄弟上陸? (富士見ファンタジア文庫)

 あざの耕平著『BLACK BLOOD BROTHERS』(以後BBBと表記)。

あざのさんは1999年にデビューし、2000年から出し始めた初のシリーズ『Dクラッカーズ』で人気を博しました。『Dクラッカーズ』は、飲むと悪魔を使役できる薬「カプセル」と、それを飲んで戦っている少年とその幼馴染の物語です。そのダークな内容と熱くそしてスピード感のある展開で、熱狂的なファンがいる作品となりました。その後2004年に満を持して発表された作品が、今回紹介する『BLACK BLOOD BROTHERS』です。この作品はさらにヒットし、あざの耕平氏の代表作となりました。2006年にはアニメが放送されたほどです。では、これからその魅力を三つのテーマを通して伝えていこうと思います。なお、これは作品を読んだことがない人も対象に入れて書いているので、買おうか迷っている方はぜひこの解説を参考にしてみてください。

BBBは特区という横浜湾に浮かぶ人工島を舞台とした、吸血鬼と人間の織り成す物語が描かれています。そう聞くとありがちな世界観に聞こえるかもしれないが、そんなことはありません。

まず主人公が、十七歳で働いている少女、葛城ミミコです。ラノベだと九割がたは学園ものの要素が入ると思いますが、それはこの作品では排除されています。だからといってそのせいでつまらないということはありません。ミミコの職業は吸血鬼と人間の仲を取り持つ調停員(コンプロマイザー)です。特区は吸血鬼と人間が共存している世界で唯一の都市なのです。そう、この物語のテーマの一つは「異種族との共存」。私はこの「共存」という言葉を聞いて一気に物語に引き込まれました。異種族の「共存」。このテーマは色々な作品で度々取り上げられています。互いに警戒しながらも少しずつ近づいていく展開は王道ですが、やはり面白いです。しかしBBBでは他のものとは大きく異なったオリジナリティがあります。それは吸血鬼と共存するという面です。今まで吸血鬼と共存するというのはあまり聞いたことがないのではないでしょうか。普通の物語といえば吸血鬼は敵として出てきます。

さらに、物語では一般的な吸血鬼ついて独自のアレンジを加え、見事な世界を作り上げています。細かい違いはいくつもありますが、特に大きいのは「人が吸血鬼の血を飲まないと吸血鬼に転化しない」という点です。一般の吸血鬼だと人が吸血鬼に血を吸われると吸血鬼になってしまいます。しかしBBBだと吸血鬼が人の血を吸っても吸血鬼にはなりません。これにより吸血鬼と人間の共存の可能性が少し現実的になるのです。私はこの発想に驚き、とても面白い着眼点だと感じました。

また独自性としては「血統を重んじる」ということもあります。BBBでの吸血鬼は血族社会といってもいいほど血が重要視されています。生活しているのもたいていは同じ血族同士で、血統によって特殊能力も異なります。本作で主人公のミミコの次に重要な登場人物は、「賢者イブ」の血族に属している兄弟、望月ジローと望月コタロウです。ジローは110年以上生きている強力な青年の吸血鬼なのに対し、コタロウは十歳のまだまだ子供の吸血鬼です。かなり年齢の差はあるが、二人はれっきとした兄弟なんです。そしてこの「賢者イブ」の血統は、この二人しかいません。当然二人の間には強い絆があります。この物語の二つ目のテーマは、「兄弟愛」です。これは1巻を最後まで読んだ方なら分かると思いますが、二人で楽しく過ごせる時間は限られています。しかしコタロウはそのことを未だ知りません。これから特区では様々なことが起こっていき、物語は思いも寄らぬ流れとなっていきます。その中でもジローがコタロウを心から気にかけ、コタロウはジローを尊敬する、そんなまっすぐで純粋さは、読んでいて胸が暖かくなります。

これからの展開に先ほど少し触れたので、ストーリーの話題は休題してシリーズの大まかな流れを範囲で紹介します。もちろんネタバレにならない範囲で。知っている方は多いと思うが、BBBはすでに完結しています。出版されたのは本編が11冊、短編が6冊という長い物語になっている。まず本編ではこの後特区に住む人間と吸血鬼の宿敵である「九龍チャイルド」が出てきます。これについては後ほど詳しく述べます。その後一回番外編を含み、物語はさらに勢いを増し、進んでいきます。一巻で面白いと思った方は、まだまだ序の口だと思って、これからの展開に期待していいと思います。それほどだと思わなかった方も、ぜひ続きも読んでいってほしいです。ぜひともこの兄弟と一人の調停員の物語を最後まで見届けてください。

そして本編に色を添えるのが短編です。富士見ファンタジア文庫では「ドラゴンマガジン」という雑誌を出しており、多くの作家はそこに執筆中のシリーズの短編を載せます。BBBはそれをうまく利用しています。短編の内容は主に特区でのミミコとジロー、そしてコタロウの日常生活が面白おかしく描かれています。本編のシリアスさとは対照的で、思わず笑ってしまうようなところがたくさんあります。BBBは1巻の結末から分かるとおり、この三人の生活は決して長くは続きません。その短い間を精一杯楽しむ姿は、まさに本編を際立たせるのに一役買っていると言えます。また短編集には、その他にもジローの過去の話も載っていいます。それによく出てくるのが、今の九龍チャイルドの中の数人なのです。

ではあらすじ紹介の最後に、三つ目のテーマを紹介します。それは「生きること」です。まず先ほどから出てきている「九龍チャイルド」について簡単に触れます。九龍チャイルドとは、BBBでの普通の吸血鬼とは違い「血を吸うと吸われた者を吸血鬼(それも九龍チャイルド)にしてしまう」という能力を持つ吸血鬼です。彼らを特区に入れるとどうなるでしょうか。おそらく九龍チャイルドがどんどん増えていき、大混乱に陥ってしまいます。特区の中枢は人々の生活を守るため九龍チャイルドを撲滅しようとします。それに対する九龍チャイルドだが、彼らはただの悪役ではなく、特区と同じ吸血鬼として描かれているのが、本作の特徴といえます。その過程を見ていると、彼らはただ生きようと必死にもがいているだけであることが分かります。その姿がまた格好いいのです。また彼らの過去については、先ほど述べたとおり短編集にも載っていて、彼らの九龍チャイルドになる前の姿が描かれています。これは1巻ではまだまだ分からないと思いますが、読み進めるほど九龍チャイルドは存在感を放ってくるので、彼らの生き方に注目していってほしいです。

このようにBBBは、ラノベの定番からは程遠いが面白く、そしてラノベの面白さもある壮大な物語です。しかしラノベを知っている人でも、BBBは知らない人は多いです。これは恐らく独特の挿絵とラノベらしからぬストーリーが原因で敬遠している人が多いからではないでしょうか。私はそのことがもったいないことだと思っています。この本はラノベに飽きた人はもちろんですが、一般小説が好きな人にもぜひ読んでほしいです。普通の小説に劣らない、手に汗握る展開を楽しむことができるのではないでしょうか。

 

* * *

 

昔のPCをあさっていたら、BBBの作品を熱く語っている文が出てきて興味深かったので載せてみました。

ちなみにあざの耕平さんは最近だとアニメ化した『東京レイヴンズ』を書いているので、そちらもオススメです!

 ↑BBBは本編11巻、短編6巻と長いので、 

 ↑まずはアニメを見て面白かったら原作を読んでみるのもありかもです。全12話で原作3巻の内容までとなっています。